2017年1月25日水曜日

病理の話(41)

○○小学校 六年○組
○○ ○○ 様

はじめまして。札幌厚生病院 病理診断科 市原 真 と申します。
この度は、大変ご丁寧なお手紙を頂き、誠にありがとうございます。

手紙が届いたときの最初の感想は、「ぐっときた」です。大変整った字体で、過不足なく情報をお伝え頂いていることに、まず驚きました。さらに、「質問」が大変具体的であるということ。病理医という職業を知って頂く上で、とても大切なご質問ばかりでした。

おそらくは、○○学習における○○でのインタビューなどを通して、職業について調べるということをきちんと考えられたのだろうなあ、と拝察致します。質問を何度か読み返しながら、深く肯(うなず)いております。

この○○学習を通じて、○○さんが何を学んできたか、これからどう学んでいきたいかということが、きちんと伝わりました。精一杯お答えさせて頂きたく存じます。

私は、
「病理学という学問、あるいは病理診断医という仕事が、もう少し世の中に広まったらいいな、知名度が上がったらうれしいな」
と思って、インターネットなどでちまちまと活動しています(メインはツイッター、Facebookなどです)。今まで、世の中の人たちが私たちの仕事に対してどういう疑問を持つのか、どのように答えたら興味を持って頂けるのか、というのを、少し考えてきました。

最近気づいたことは、
「あまりこちらの世界に興味がなく、適当な質問しかしてこない人に、いかにかっこいい答えを与えても、結局あまり興味を持ってくれない」
ということです。一方が他方にただ語りかけても、お互いの理解が深まることはないのですね。コミュニケーションには、回答力も必要だけれど、質問する力も重要だなあ、と、感じています。

○○さんのお手紙は、「質問力」に満ちあふれていました。何よりうれしいことです。

次のページより、いただいたご質問にお答えして参ります。ほんとうは、手書きでしたためればよかったのですが、何度も何度も書き直すだろうことを考え、活字のお手紙とさせていただきました。どうぞお許し下さい。

JA北海道厚生連 札幌厚生病院 病理診断科 医長
市原 真

※ここから先は、いつか学生さんに掲載の許可を得る日が来たら、載せようと思います。
けれど、丁寧なお手紙をくださった方にだけあてて書いた手紙ですから、
あるいは、載せる事はないかもなあと思っています。

あと10000字あるのですが、病理医になってから一番じっくり考えて書いた10000字だったと思っています。