2018年8月22日水曜日

病理学療法士

全速前進の毎日というわけじゃない。やっぱりなんか仕事めんどくせぇなと思う日はある。それもけっこうな頻度でやってくる。

ただぼくの場合は、こういう日に「そうだ、仕事休もう。」と休んだところで、何をしてもめんどくさかったりするのだ。飯を食いに行くのもめんどう。本を読むのもめんどう。映画をみるのもめんどう。睡眠をとることすらおっくうになってしまう。

そういうことを何度か経験していくうちに、不思議なことに……いや、不思議ではないな、当たり前のように……

「仕事がめんどくさいなと今感じたけど、違う、これは人生がめんどくさい日の感覚だ。」

と感じるようになった。

どうせ何をしていてもめんどうなのだから、とりあえずは仕事をする。

注意点は、「ミスをしないように丁寧に」。「ゆっくりでいいから確実に」。

めんどうな日というのはとにかくヒヤリハットが多い。




そうして丁寧に、確実に、めんどうなものをひとつずつ取り除いていくうちに、生命活動全般に対するめんどうくささのフィルターみたいなものが、1カ所だけポコッと外れて、そこから光が差し込む。




外れた部分から外をのぞくと、たいていの場合、「よく冷えたビールあります」的なことが書いてある。

こうしてぼくはビールを飲んで楽しくなるという極めてめんどうくさい、人間らしい行動を少しずつ取り戻していくのだ。そう、仕事を丁寧にすることによって。

ぼくは仕事でリハビリをすることがあるというお話。