2019年11月11日月曜日

SNSとやさしい医療情報について

めったにこういうことしないんですけれど、こないだ連続でツイートした内容について、これから自分で何度も気にかけていくことになるな、と思っていますので、以下にツイート内容をそのまま転載します。すんません。決して病理学会出張のせいで忙しいから手抜きしたいとかいうわけではないです。ほんとうです。


----(自ツイの引用をします)----

誰かが言ったことをみんなくり返しているのだろうか、と思うのだが、ここ2年くらいで急に「ツイッターはほかのSNSと違って、間違えた情報が出ると専門家が袋だたきにするから情報の信頼性が高くなる」みたいなことを言う人が増えた。特に専門家自身がこういうことをよく発言する。気持ちはわかる

しかし、自分が専門としていない分野(歴史とか、軍事関係とか)をツイッターで眺めていて、いわゆる不正確な情報がバチボコ叩かれている姿は、素人であるぼくからすると「専門家同士が殴り合っている」ように見える。たぶん叩かれている方が間違いなのだろうが、いじめの構図とも似ているし不安になる

「多くの人にとってやさしい情報を、多くの人が安心して手に入れられるようにすること」を目指すならば、悪いと思った情報を叩くよりも、よいと思った情報を言葉を尽くして拡散するほうが強いのではないかと思う。手間はかかるし、拡散者は(誰かを叩くのに比べると)評価されにくいが……

できればこれから半年くらいの間に、「ツイッターはほかのSNSと比べても、やさしい情報が出たときに専門家たちがいっせいに拡散を手助けしてくれるから、いい情報が自分のもとに届く頻度が高い」という空気がうまくできあがったらいいのにな、と思う

この視点において、ツイッター以外のSNSでどう行動するかはツイッターとはだいぶ違う考え方が必要になると思う。一例だが、インスタグラムは発信者が「やさしい日常を送っています」というメッセージを送るためのものに特化させたほうがいいかもしれない。さらには「書影」を出すのもありか

Facebookはエコーチェンバー現象の温床みたいなところがあるが、専門家からするとわかりきっているような情報をいかに世間に伝わりやすい言葉でうまく表現するか、という「表現方法コンペの場」として使うといいかもしれない。コミチがマンガに対してやってることの一部は、Facebookでできると思う

複数の人が同じ話題に対してすこし長いものを書き、それをマガジンというかたちで人々に届けるプラットフォームとしてはnoteが優れている。おそらく、少なくともこれから1,2年の間は、SNSの中でnoteを使いこなしている人の発言力が一番強くなると思う。Twitterで拡散させるならnoteがいいだろう

その上でいかにYouTubeにつなげていくか、という話なのだが、YouTubeのメソッドについてはぼくはたぶんほとんど歯が立たないので、識者の発言を待ちたい。今ある医療系YouTubeはほぼワークしてない。切れ味するどい商売人がこっちを向いてくれることを待ちたい

なおぼくが絶対にNHKに出たくない理由は、ぼくの職能が「Twitterで人を集める」→「ぼくを許してくれる医療者の情報拡散を手伝う」だからで、拡散したいと思っていた人たちがNHKにつながった時点でぼくのできることはないし、ワクワクチンチン×おはよう日本は控えめに言ってもやばいと思う


----(自ツイ引用おわり)----


ツイッターをそのまま貼り付けると見たかんじ全然かわるのうけるね。

なお、元ツイはこちらからスタートします。

https://twitter.com/Dr_yandel/status/1189676857118998528