脳だけが旅をする
安楽椅子ツアーです
2021年8月31日火曜日
病理の話(571) 妄想診断実況訓練
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今日はぼくがときどきやっている「妄想診断実況訓練」の話をする。 これは、病理医としてはたらいている最中、診断と診断の合間や、仕事を終えて家に帰る車の中、あるいは出勤中などに、最近出会った症例を頭の中でくっつけたり修飾したりしながら、「架空の難しい症例」を作り出して、それを自分で診...
2021年8月30日月曜日
公園のベンチであなたにガウディ
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医療情報発信は勤務医としてのタスクをすごく圧迫するので、20代や30代前半にやるのはちょっときついと思う、そもそも医師になって10年未満だとキャリア的に見ていない風景が多すぎて、情報を発信しようにもネタが足りなくなってしまいがち。 だから情報発信するなら30代半ばくらいからがチャ...
2021年8月27日金曜日
病理の話(570) 悪人を生んだ時代と環境の責任について
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体のあちこちにある細胞は、常に新しく生まれて入れ替わっている。 ほとんどの場合、新たに生まれてくる細胞はそれまでそこにいた細胞とまったく同じ性質を持つ。だから、細胞が入れ替わっても臓器のはたらきは変わらずに保たれる。 「イオンの専門店街にショップがたくさんある。ショップでバイトす...
2021年8月26日木曜日
底力と眉毛
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眉毛だな、眉毛、眉毛が語っている。そう思った。 多彩な世代の個人が集まって、複雑系のネットワークのハブに佇む「要人」に、さまざまな思いの丈をぶつけるという番組を見ていた。 分析好きの中年たちは、さまざまなメディアを介して手に入れた「世界の一部だけを撮った写真」を元に、それぞれの視...
2021年8月25日水曜日
病理の話(569) 原因と結果を一方向の矢印でつなげるものばかりだと思わない
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先日読んだ本にじつに含蓄のあることが書いてあった。 日ごろから患者の痛みに丁寧に向き合っている医療者はとっくにご存じかもしれないが、不安や心配は痛みの原因になりうる。ストレスが由来の痛みというのは、実際に存在する。 しかし、だからといって、診察室で、 「イライラや不安によって痛み...
2021年8月24日火曜日
デザイン欲の末に
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やることが多く考えることも多いのだが、それでもまあ、しょせんはこの程度で済んでいるんだよな……と考えることはある。 30代のころはもっときつかった。仕事は今ほどできなかったし、予定も今ほど詰まってはいなかったにもかかわらず、「この先どうしたらよいのか」に対する悩みがぼくの輪郭のも...
2021年8月23日月曜日
病理の話(568) 急変の科学と文学
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ある人が、急に具合が悪くなった! たいへんだ! というとき、「急に」をヒントにして、医者は体調不良の原因を考える。 人間が急に痛がる、急に倒れる、急に吐くときには、だいたい、以下のどれかが起こっている。 ・急に何かがねじれた ・急にどこかが詰まった ・急にどこかが破れた 卵管がね...
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