脳だけが旅をする

安楽椅子ツアーです

2022年11月30日水曜日

病理の話(721) 浸潤と確率

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病理医が日常的に気にしている「キーワード」みたいなのがある。 「浸潤の有無」である。 しんじゅんのうむ。説明が必要だろう。 病理医の行う病理診断では、患者からとってきた検体を顕微鏡で見るなどして「病名を付ける」。このとき、およそ半分強の症例で、「がんか、がん以外か」を見極めようと...
2022年11月29日火曜日

にせものの怒り

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小説や映画などを体験したあとに延々と不満を書き綴るタイプの人というのがいて、おそらくそういう人は文芸や映像に限らず、たとえば絵画や音楽などでもいるだろうし、あるいは政治とかにも向けられるのではないかと思うが、とにかく何か自分の摂取したものに対して怒りを表明するムーブがわりと普遍的...
2022年11月28日月曜日

病理の話(720) 気づいてから確信してもらうまでのこと

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なじみの臨床医が言う。「最近思うんだけどさあ、あの病気あるじゃん。あの少しめずらしいやつ」 ぼくは答える。「はい、ありますね。年に○例くらい見かけるやつ」 臨床医は言う。「あれさあ、病気の部分はもうだいぶ解析されてると思うんだけど、病気の周りにも特徴があると思うんだよな。」 ぼく...
2022年11月25日金曜日

有用性の検証

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指に毛が生えている。 「拳を握ってサンドバッグを殴るかたちにする」とき、「サンドバッグに触れる部分」に毛が生えている。 親指にはあんまり生えてない。 人差し指から小指までの部分、まさにサンドバッグを殴れるところにくまなく生えている。 この毛なんなの。進化の過程で本当にこれが必要だ...
2022年11月24日木曜日

病理の話(719) 内視鏡は見えない超音波は見える病理のほうはどないなってまっか

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研究会に出ています。今日のは消化管エコー研究会。朝から夕方まで延々と、途中に特別講演も挟みながら、「症例の検討」をする。 症例の検討。 臨床検査技師、放射線技師、あるいは医師が、毎日診療をする中で「この患者のこの画像は、なぜこんなことになっているのだろう?」と気になった症例を紹介...
2022年11月22日火曜日

読みたさにドライブされたと感じたみ

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「読みたい本を読む」と「読みたいかどうか事前にはわからない本を読む」の違いは繊細だ。 前者をやろうと思うと、世にある広告がぶっ刺さる。「そうそう! それ! 読みたかったの!!」 でも、後者のときもじつは広告がぶっ刺さる。「えっ何ソレ! 知らなかった! 読みたい!!」 「読みたい」...
2022年11月21日月曜日

病理の話(718) 教材をつくろう

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CTやMRI、超音波、内視鏡などで、「体のそとから患者の病気をなんとか見てやろう」と思ってがんばっている人たちがいる。 医者はもちろんだが、放射線技師や臨床検査技師と呼ばれる「技師」たちもだ。 このような人たちは、ときに、画像診断のプロフェッショナルとして、患者の病気をなんとかう...
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Shin Ichihara
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