2023年5月9日火曜日

一番うまいのはかけ

卵がない。店によるけど手に入りづらい。スーパーだと売ってることが多い。ただし時間帯による。ドラッグストアだとぜんぜん入荷してない。コンビニだといける場合がある。つまり、場所と時間によって、卵が手に入ったり入らなかったりする。限定品みたいだ。


鳥インフルエンザの影響で北海道内の卵の流通が破綻していて、全国でどれだけニュースになっているかわからないんだけど今ほんとうに北海道は大変なのである。で、ま、卵がないのはしょうがないなと思ってみんながんばって適応している。飲食店は大変だろうな。ここでふしぎなのは丸亀製麺のレギュレーションだ。


「生卵を使ったメニューは停止しています」ならわかる。しかし、有名な「かまたまうどん」は普通に今も売っているし、生卵も出てくる。そして温泉卵メニューが中止になっているのであった。ぱっと想像できない理由があるのだろう。

元々丸亀製麺はおそらく複数の仕入れ先から卵を入手している。鳥に食べさせるエサの色によって黄身の色も変わることを利用し、メニューごとに使う卵を変えていたから、今こうして卵が手に入りづらい状況の中で、比較的まだ流通が保たれている部分の卵の「色」などさまざまな理由から「かまたまはOK、温玉とろたまはなし」みたいな複雑なことになっているのだろう。


先日、とろたまうどんを食べたいなと思って丸亀に行ったらメニューから消されているのだ。とろたまがないのか、まあしょうがないな、と思いつつ、あれっと思って店員に、試しにこう伝えてみた。「あの……かまたまの並にとろろをトッピングするのはできるんですか?」


「ッシャセェ!! ディキャァァス!! カマタマイッチョ!!」


できた。ほとんどとろたまなのにな、と思いつつ、でもたぶんメニューとして出してるとろたまにはもう少し細かい調整があるのかもな、なんてことを思った。食ってみたが「とろたま」と「かまたま+とろろ」の違いはぼくにはわからなかった。UCCを飲んで違いがわかるように訓練しなければいけない。




卵焼きは売っている。サラダの中身が変わるらしい。焼き肉屋で溶き卵が出ない悲しみに直面した男がいた。卵ひとつでここまで非日常感が出るとは思わなかった。卵アレルギーの人もニュースを真剣に眺めている。一本の筋道だけで考えてもわからない。卵かけご飯が食べたくなるがぼくは今日ものりたまをご飯にかけて食べる。のりたまは普通に売っている。