ノートパソコンに向かってのめり込むようにキータッチをしていると疲れてしまうので、ちょっと前からワイヤレスの外付けキーボードを購入して、パソコンから体を離して入力するようにしている。
ところが今度は手首が痛くなるようになった。
キーボードの高さに対して手首がわずかに「鎌首をもたげる」ので、手の甲側が疲れてしまった。今日はっきり感じた。
出勤してきて最初にメールを入力した瞬間からもううんざりしてしまったくらいだ。手がつらい。
ノートパソコン本体のキーボードで入力すればこの痛みはなくなる。
しかしノートパソコンのキーボードだと画面が近すぎるのだ。ちょろっと数分入力するならばともかく、数時間以上ノーパソに集中すると首から上が大戦争状態になってしまう。
なんでこんなことに。
だいたい、ぼくは確かにキータッチしている時間が長いけれど、世にはもっと長くキータッチしなければいけない職業の人がいっぱいいるではないか。
プログラマとか。
SEとか。
プログラマとSEの違いがよくわからんけど。
あとシステムエンジニアとか。……それSEだな。
で、いろいろと調べてみると、キーボードといってもいろいろあるらしい。
ぼくが使っているbluetooth外付けキーボードはとても安い奴だ。キーが一個一個でかくて、高くて、入力のたびにバカスカ音がする。
けれども少し値段の高いのを探ると、あるわあるわ……
メンブレン型というキーボードが一番安いらしい。けど指への負担も一番強い。
パンタグラフ型というキーボードはノーパソにも搭載されているタイプのやつだ。薄くて長時間の入力に向いているという。ぼくは昔、VAIOのキーボードを打鍵しすぎて壊したことがあり、そのときパンタグラフ型の「パンタグラフ」の部分を直に目にしたから、なんとなくああいうやつだというのはわかる。耐久性には問題があるなあ。
静電容量なんとか型というのが一番高価だ。ほかのキーボードと比べて値段が一ケタ違う。
……迷った末にパンタグラフ型を注文することにした。値段は3000円程度。静電なんちゃらだと30000円くらいするし、まあしかたなかろう。
Amazonでワンクリックするとき、先日タイムラインで見かけたツイートをふと思い出す。
「最近の大学生は、新書一冊も高いといって買わないくせに、スタバでフラペチーノを飲みまくっている」――
言いたいことはわかるが、やめてやれや、と思った。
きっと、ぼくのキーボードに対する投資も、色々言われるのだろう。
「いいねえ、ノーパソのキーボードをそのまま使えばいいのに、そこであえて3000円足して買う姿勢!」
「ノーパソなんて買い足したことないわ、カネ持ってるねえ」
「3000円ったらけっこうな額だぜ」
たぶんスタバでフラペチーノを飲みながら新書をあきらめる大学生も同じように言われているだろう。
「そのフラペチーノ毎日飲むのをやめれば新書なんてすぐ買えるべや」
ぼくは言い訳ができる。キーボードは仕事で使うんですよ。毎日何時間も向きあいますからね。3000円で数年分の仕事の効率を買えるなら安いもんです。
一方、フラペチーノは言い訳がしづらいのではないか。
必需品ではないから、とか言われてしまうかもしれない。
けれどもぼくは、なにくそ、と思うし、てやんでぇ、とも思うので、今回のキーボードの購入に対して、あえてこう言わせてもらおう。
フンパツして、買っちゃった! いいでしょ!