2021年9月7日火曜日

宗教選択は自由であるそうだ

腹具合がよくないなーと思ってパラグアイのWikipediaを上から下まで眺めることにした。首都はアスンシオン。高校生クイズの予選に出る前に、世界各国の首都の名前を覚えようとがんばったので、遠い記憶にこびりついている名前だ。もちろん高校生クイズは予選で敗退したので、細かい知識など使う間もなかった。


パラグアイの国旗は表と裏の模様が違うらしい。自動車免許みてぇだ。


使われている言語はスペイン語とグアラニー語。グアラニーというのを知らない。フォロワーに言語に強い人が1000人くらいいるのであまり深掘りしないようにしたい。ブラウニーみたいでもっさりしたおいしさを感じる。あまり深掘りしないようにしたい。


パラグアイの在日大使館が用いている正式なカタカナ表記は「パラグァイ」らしい。グァム的ななにかを感じる。


漢字で書くと巴拉圭、または巴羅貝だそうだ。どうでもいいけど国名のときに「羅」を使うのが日本人は大好きである。この字、清濁併せのむというイメージがある(私見)。


あたりまえだが知らない歴史、知らない政治の姿がいっぱい記載されている。世界中、どこの国にも濃厚な戦争と謀略の歴史があり、それ以上にほんとうは「微妙なずれ」や「調停」のくり返しがある。日本にもパラグアイの歴史を研究している人は必ずいるだろう。それが学問のすばらしさだよな、みたいな雑なまとめ方をしたくなる。ただ、出てくる項目の固有名詞がなじみのないものばかりで、文字を読んでいてもツルッツルッと目線が滑っていく感覚がある。


軍事の項目が簡潔ながらおもしろかったのでメモしておく。



> 国防予算(2000年):8,300万ドル(一人頭15ドル)


なぜ一人頭? ああ、国民一人当たり、ということか。ひとり1500円で国を守れます。メットライフ生命の無料見積もりより少しお高い。なおパラグアイの通貨はドルではなくグアラニーである。またもっさりした食感。


>陸軍

>パラグアイ陸軍。兵員は1万5,000人。国内の治安維持や災害救助などの任務が多い。

>海軍

>パラグアイ海軍。兵員は3,600人。海軍は国境の川の防備が任務である。

>空軍

>パラグアイ空軍。兵員は1,700人。規模、稼動機ともに多くない。


海軍が川の防備をやっているとのことで、なら川軍じゃん、と思う。空軍に至っては多くないと書かれてしまっている。雑である。



中華民国(台湾)との関係、という項目がある。一部抜粋する。


>南米で唯一、中華民国と国交を有しているが、近年は経済面から中華人民共和国との国交樹立を検討しているとも言われる。

>(中略)

>2020年、パラグアイで新型コロナウイルス感染症が拡大。2021年3月、パラグアイで中華人民共和国関係者を名乗る業者がCOVID-19ワクチン提供の条件として中華民国との断交を要求してきたが、その後、中華民国がパラグアイのワクチン獲得に協力している。


額面通りに信じるならば、ひでえ話だ。ワクチンを盾にして国交・外交関係を無理矢理動かそうとしたのか。しかし、「中華人民共和国関係者を名乗る業者」というワンフレーズの、業者という言葉に課せられた重みが激しい。業者ってそんなに豊富な意味を持った言葉だったろうか?



こうして一度も興味を持ったことのない国のことをじっくりゆっくり読んでいる。


>パラグアイ国民の90%以上が、日本人と同じモンゴロイド系であるグアラニー人などのインディヘナの血が強い、スペイン人との間の混血(メスティーソ)である。


そうか、グアラニー人ってのは日本人と同型なのか。「メスチソ」という言葉を中学のときに地理で習った記憶もある。2018年に日本の総理大臣(安倍さん)が歴代の総理としてははじめてパラグアイを訪問していろいろ仲良くやろうぜと言ったらしい。地球の反対側とも仲良くやれるなんてすばらしいことだ。腹具合が悪くならなかったらこの記事は読まなかったろうが読んでよかった。合縁奇縁。