2016年12月7日水曜日

観察医

「病理」「病理医」でツイート検索、というのを続けている。もう5年になる。毎日という程ではないが、数日に1度はチェックするようにしている。

そこで、わかったこと。

ドラマ「フラジャイル」が放送されてから、病理や病理医について語る人の数が、如実に増えた。

「推しキャラを病理医にした二次創作モノを嬉々として語る女性」。

何を書いているのかさっぱりわからない人もいるだろうが、いい。こんな日がくるとは思わなかった。

「病理医」が、まるで外科医や物理学者のように、観念的な、ある種のイメージを伴う、必ずしも現実とは一致しないかもしれないが、しかしアヤシイ魅力を持つコトバとなって、人口に膾炙していく様子を、ぼくはこの5年間、観察し続けてきたのである。

ときに、医学生なのだろう、こんなツイートわ見る日もある。

「病理実習めんどくせ、絶対病理医にはならね」

はじめてこのツイートを見たときのぼくの感想はこうだ。

「び、病理医が、選択肢に登場してる! 忘れ去られてないんだ!」



ぼくは、自分の家族や友人に、自分の職業を説明するのがとても楽になった。

長瀬くんのやつだよ。

これでいい。リアクションはこうだ。

「似ても似つかねえwww」

このやりとりができること、なんて幸せなんだろう。