2018年12月27日木曜日

高校時代にバレーボールをやっていそうな顔

ウェブラジオを細々とやっているのだが( https://inntoyoh.blogspot.com/p/twitter-yoh0702-note-note.html )、使っているヘッドセットがしょぼいせいか、スカイプでの収録に少々無理があるのか、ときどき、漏れた息であるとか、あるいは高音部が、「キンッ」と跳ねる。

スマホの音量を大きくして、運転中に車内で聴いていると(自分の番組を聴くとなるとはずかしいので車内くらいしかない)、このキンッがたまに耳障りだ。

あーこういうところ、やっぱりぼくはしゃべりの素人なんだなあ、と思う。

カーステレオから聞こえてくるふだんのラジオは、FMだろうが、AMだろうが、こんなに高音部が跳ね回ることはない。



音質だけではない。

しゃべりの間、会話の中にどれだけの頻度で要点を出現させるか、聴いている人がストレスを感じない程度の相づちをどう打つか、聴いていて不快にならない笑い方はあるのか。

声で何かを届けるというコンテンツの難しさを毎日のように感じている。



先日のこと。

よう先輩(ぼくと一緒にウェブラジオ #いんよう をやっている)が言っていた、声優さんばかり登場する文化放送のインターネットラジオ局「超A&G」が気になった。しゃべりのプロが朝から晩まで入れ替わり立ち替わりラジオをやっているということだ。カーステレオのチャンネルをいくら回しても出てこないウェブラジオなので、今まで存在すら知らなかった。

声優のラジオか……。ちょっとおもしろそうだな。

ということでいくつか過去の番組を聴いてみた。ニコニコで聴けたり、ラジコで一部を聴けたり、超A&Gのウェブサイトで聴けたりする。

これを車の中で、スマホから出力して、聴いてみることにしたのだ。



すると驚いた。

高音部が尖っているではないか。

パーソナリティの女性声優(もちろん大変よい声である)の「sh」の音が毎回キンキンと耳に刺さってくる。

なあんだ、スマホの設定の問題だったのか。そりゃそうだよな。イヤホンをつなぐでもなく、スマホのスピーカーから、総音量を上げた状態で声を流せば、仮にしゃべっているのがプロの声優だろうとも、高音域の音は飛び回って刺さってくるものなのだ。

ぼくは少し拍子抜けした。ぼくのせいじゃなかったのか。




ところが……。





その後聴いた別の番組にはパーソナリティがいて、早見沙織さんという声優さんがゲストインしていた。都合3人でしゃべっていた番組の中で、パーソナリティ2名の声がときおり高音をキンキン響かせているにもかかわらず、早見沙織さんの声だけは高音域が音飛びしたり刺さったりしなかった。

晩飯を食おうと、職場から車に乗って移動している間中ラジオを聴いていて、車を留め、スマホのラジオを消し、メシを食って、さあ職場に戻ろうと車のエンジンをかけたときに、そのことに気づいた。

「あああっ!」

と心の中に描き文字が浮かんだ。




調べてみると早見沙織さんという人はCDを2枚くらい出していて、作詞作曲もこなせて、先日は竹内まりやに楽曲提供を受けレコーディング中にディレクションまでしてもらったのだという。

声優さんはしばしば歌を歌うしCDも出すので、必ずしも珍しいことではないなと思っていたのだが、もしかすると、

「マイクに音が入るとき、どのような波形の音がどれくらい入っているものなのか」

をきちんと意識できるタイプの人なのだろうか……とか、

そんなことを敗北感と一緒に考えた。