2017年3月22日水曜日

しゅっちょうにしょっちゅう行くからな

ひさびさに、学会や研究会ではない出張の予定が入っている(この記事を書いているのは3月14日、出張があるのは3月18,19日ですので、記事が公開されるころには終わっているはずです)。

研修医の勧誘イベントに病院から派遣される、という仕事。日曜日の朝から夕方まで、東京ビッグサイトで研修医相手に病院の説明などをする。

たいせつなお仕事ではあるんだけど、自分で何かプレゼンを作って持って行くわけではないし、どちらかというと「そこにいることが大切」なお仕事なので、まあ、気楽である。

19日土曜日には、ちょっとした飲み会の予約を入れた。1年くらい前から飲もう飲もうと誘われていた案件であり、東京出張のたびに、すみません今回も仕事です、すみません今日は日帰りなのですと、お断りし続けてきたのだが、今回晴れて、ご一緒できるはこびとなった。

楽しみにしている。

集まる人々はみんな職業が違うのだが、ぼくを含めてある程度共通点があって、その共通点により昔からお互いをマークしていた。そんな関係である。


なーんてことを、知人に話していたら、

「まあそういう飲み会の話はどうでもいいんですけど、要は、仕事じゃない日に移動して、のんびり寝て、日曜日には仕事っぽくない仕事をして帰ってくるってことですよね。

そしたら、行きの新千歳空港でビール飲めますね。いいなあ」

と言われた。

く、空港で、ビール!!!!

考えもしなかった!!!!!!

そもそもぼくは空港まで車で行くことが多いので、帰りはもちろん飲めないのだけれど、行きも、到着後すぐ仕事のことが多かったので、ビールを飲むなんてもってのほかだった。

おおお……そ、そんな幸せが……ありえるのか……。



と、この先も、3月18日土曜日に飲むであろうビールに対する期待内容をえんえんと書いていこうと思ったのだが、ぼくの性格を考えると、結局空港ではビールなんて飲まず、ちょっと本でも読み機内では居眠りをし、東京ではそそくさと飲み会の30分前に会場周辺に到着して、「必要以上に早く着いた人」っぽくみられないように周囲の喫茶店などを眺めたり道ばたで電話をするふりなどしたり、つつましやかに目立たないようにいつもと違うことはしないように極めて保守的にやっていくんだろうなあ、と、ほとんど確信に近い予想が思い浮かんでしまったので、この話はここでおしまいとするが、それにしても、出張の行きの飛行機でビール飲んだらいいんじゃないですか、と提案してくれる人というのは、いったい普段どういう出張をしているのだろうかと、そちらが心配になって仕方がないし、行きの飛行機に乗る前に一度ビールなんて飲んでしまおうものなら次から毎回飲みたくならないだろうか、とか、そういえば行きの飛行機に乗る前に「この世界の片隅に」を見てあれはとてもいい映画だったっけなあと思い出したりしているのであった。