2018年5月23日水曜日

シモンジアチャイネンシス

Windows updateがはじまってしまったので、仕事を始めずにぼうっとPCのモニタをみていた。

スマホをいじりたくなる。

どうせ数分でPCが起動するのに、そこまで待てずにスマホをいじりたくなる。

スマホにはアプリがあんまり入ってない。

とりあえず数日前に息子に送った芝桜の写真に既読がついているかどうかを確認する。

ついていた。



スマホではブラウザの「お気に入り」を使わなくなった。

ブラウザを起動してからお気に入りを開いて、見たいページ名を探してクリックする、という一連の手間が惜しい。

スマホのトップにGoogle検索の窓が開いている。そこに、見たいウェブサイトの名前を入力して、毎回アクセスしている。実はこのほうがはやい。

たとえば「ほぼ日」と入れる。すぐほぼ日が見られる。便利だ。

「ほほ」までフリックしたところで予測変換欄に「ホホバオイル」が出てくるのにも慣れた。

ほぼ日を見に行くつもりでホホバオイルを検索してしまうことが年に数度ある。

だからホホバオイルに詳しくなった。どうも一番売れているのは無印良品のやつらしい、ということもわかった。

ホホバというのは草の名前だ。たしかスペルはJojobaと書く。スペイン語だったはずだ。ジョジョバオイル、と書くとすごく潤沢なふんいきが出る。

ホホバオイルは植物から出たアブラなのに、マッコウクジラのアブラと同じ「ワックスエステル」に分類されるため、ほかの植物性油脂とは違った用い方をされるということだ。マッコウクジラとかバラムツのような深海に棲む生き物は、この油脂を浮力調節とエネルギー貯蔵の2つの役割で用いているという。

ホホバはべつに浮かなくてもいいだろうになあ、と思ったりする。

油脂が生体の中で重要なのにはいくつかの理由がある。一番大きいのはたぶん「水とすみわけることができる」点だろう。生命は、とかく「しきり」をつくらないと活動を維持できない。内部にいろいろごちゃまぜのままでは機能をうまく分けられない。分業するために壁がいる。その意味でアブラというのはとても役に立つ。また、いざというときのエネルギー源としてため込んでおけるというのも大きい。しかし浮力調節というのは思い付かなかったな。



……なんてことを、「ほぼ日」の検索をミスったついでによく調べている。



日常の無駄な会話こそがアイディアの源泉になるのだ、とか、会って話すことでセレンディピティがおりてくる、とか、人との会話こそが可能性を広げる、みたいなことは昔からよく言われている。それに異論はない。

ないが、ぼくはしばしば人ならぬスマホを相手に、中途半端な、結末のぶれた、目的地のわからない会話をしている。会話相手が人間じゃなくてもそれくらいはできるのだ。

このことを人にいうと、

「スマホ依存じゃないの?w」

「さすがツイ廃」

みたいに揶揄されてしまう。

納得いかない。




お前、ほぼ日からホホバオイルに飛んだことあんのかよ。