2017年8月1日火曜日

ちなみにボーカル

「ボーカル以外のメンバーが総入れ替えとなっているバンド」というのがたまにある。たとえばSuiseiNoboAz(スイセイノボアズ)というのがそうだ。

声から想像するボーカルの顔と、実際にみたボーカルの顔がだいぶ違うのがおもしろい。

いくつか出ているアルバムを全て聞き比べると、バンドメンバーが替わったとたんに音がまるで変わってしまっている。これほど明らかに変わるのは珍しい。

ボーカルの色合いすら変わって聞こえる。ただ、まあ、いつの時代のも好きなのでよく聞く。



SuiseiNoboAzのアルバム1枚目をプロデュースしたのが向井秀徳なので、しばしばZAZEN BOYSと比べられる。似ているようでまるで違うバンドであり、かつ、どこかわずかに共通する部分がある。

SuiseiNoboAzは「バビロン」というフレーズをアルバム1枚につき1つ程度使っている。向井秀徳が「冷凍都市」という言葉をしばしば使うのと似ているといえば似ている。

変拍子、ザ・ブルーハーブに少し似たラップ。テレキャスとストラト。

最初とメンバーが変わってしまっていること。それでも続いているということ。



ぼくはbloodthirsty butchersのように、オリジナルメンバーが揃わなくなった瞬間に音楽活動を終えたバンドを大変尊敬しているが、ボーカリストだけが残り、形をしたたかに変えながらそれでも音楽を続けているバンドにも、また違った種類のリスペクトを覚える。

自分ではまったく音楽をやらないのだけれど、もしぼくがバンドを組んでいたとしたら、果たして、オリジナルメンバーにとことんこだわったであろうか、自分がフロントマンであればメンバーが変わってもやっていけると信じることはできたであろうか、そもそもボーカルを選ぶだろうか、みたいなことを、ときどき考える。まあ、ぼくみたいな人間は、仮に人生のどこかで平行世界に突入して、今とはまったく違うパラレルワールドの人生を送っていたとしても、おそらくバンドを組むことはなかったであろうけれど、




……思い出した、ぼく21歳のときにバンド組んだんだった。そうだそうだ、最近すっかり忘れていた、完全に他人事だった、なんだ、なぜ忘れていたのだろう、と驚いたけれど、この話はまたいずれとする。書かないかもしれない。