「盛り上がり」の度合いをはかろうと思ったら、何をみるべきか?
普通に考えて、ステージをじっと見ている人々の表情をみるべきだと思う。
ステージ上でドッカンドッカン盛り上がってても、客席がしらけきってたらそれはスベってる。
内輪ネタ系のお笑いをみるとついツイッターをチェックしてしまう。「これ、内輪でだけ盛り上がってるんだとしたら、この番組で笑うのはなんかくやしいな」と思ってしまうからだろう。
盛り上がっているのがステージだけ、というのはいやなのだ。できれば客席こそ盛り上がっていてほしい。
何かを盛り上げたいと思ったら客席に回り込むほうがいい。
ぼくがまず盛り上がる。声を上げて笑う。そしたら周りも釣られて……。
でもサクラになるのはどうなんだろう。それもつまんねぇな。
客席に回ってみて、おもしろくないなと感じたら、そのときはステージに駆けよって、「スベりそうだよ」と伝えてみようか。
客席じゃなくても、ステージ裏に回り込んで小道具とか大道具とかをそろえて手伝いながら、ときおり客目線でゲラゲラ笑うのもアリだとは思う。
ただそれも客席からみると「アメリカのホームバラエティ風の作られた笑い」に見えるかもしれない。
そもそもステージと客席の区別はつくのだろうか、という気もしてきた。
大学の小劇団サークルみたいに、客席にいるのも全員関係者、というのが、人生劇場の本来のスタイルだったりはしないだろうか。
「盛り上がり」の度合いをはかろうと思ったら、何をみるべきか?
なんとなくだけれど、以上のようなことをつらつら考えた末にぼくは今、「自分がどこに立っていても笑って盛り上がれているかどうか」がポイントなのかもな、という気がしている。複数の目線をもつのではない、複数の居場所にいる自分を想像して全部たのしそうかどうかを探るということだ。
こういう抽象的な話を書く場所がほかにないので書いておく。