2021年4月30日金曜日

陰ではググれない

「四六時中」はなぜ四と六なのだろう。疑問に思って、ググる……前に、少し自分で考えてみる。


ほんとうは四と八にしたかったんだけどゴロ的に六になった、とかかな。


あるいは落語の「時蕎麦」みたいな、昔の時間の数え方に由来するんじゃないかな。


ある程度想像を膨らませてからググる。


元は「二六時中」だったらしい。「丑三つ時」みたいな言い方で、昼と夜を六つずつにわけて、「六つ×2=一日中」ってことなんだね。四と八から変化して四六時中、ではなく、二と六から変化して四六時中。だいたい合ってたけどちょっと違った。採点するなら75点ってとこ。


ググる前に考える。より正確に言えば、「書く前にググる前に考える」。ソースのないことを書くと医者に怒られる。ソースがGoogleばかりのものを書くと非医療者に怒られる。じゃあそのバランスをどうする。どっちにしても怒られるならせめて自分がしっかりできるほうのやり方を選びたい、と思う。





Zoom会議をしながらキータッチをしている。Zoomの画面上では肘から下の動きが映っていないからぼくはまじめに前を向いているように見えるだろう。……でも、ほかの人が同じように仕事をしているとなんとなくわかってしまうものだ。ぼくもたぶんばれている。目が明らかにひとつの箇所に固定されており、肩から上の「奔放さがない」のを見て、なんとなく、「あっ何か書いてるんだろうな」というのはわかってしまうものだ。「こっそり裏で何かをやっていることを見抜く力」みたいなものが、人間には備わっている。今の返事はたった今ググったものなんだろう、的な洞察って、ある。そういうのはばれる。