2021年7月6日火曜日

反省文

https://twitter.com/Dr_yandel/status/1409308605472329728 



「RTが数千を超えるとクソリプが増える」という現象はわりと知られているが、これを変奏すると、「どんなに破綻した主張であっても数千RTを超えると賛同者が集まる」になる。おかしな意見を引用RTして反論すると結果的にその人の味方もじわじわ増える。



毎回うまくやれるわけではないので「理想語り」として読んで欲しいのだが、もう何年も「ニセ医学を一切引用RTせず、炎上商法に手を貸さず、かつニセ医学を無効化するツイ」を目指している。「ツイ文章力」がうまく高まって空気とシンクロしたときにまれにうまくいく



ツイッターは手段のひとつに過ぎなくて、たとえば学会主導の医療セミナーや、学校教育、書籍やウェブ記事の執筆、YouTube LIVEなど、いろんな場面でさまざまな人たちと話し合ってきたけれど、「人を個別に叩く」が後から振り返ってあまり実効性に結びついていないのはどの世界の人からもわりとよく聞く



で、このスレッドのキモはたぶん次に書くことなのだが、以上のことをぼくはたぶん7年以上ツイートし続けてきたのだけれど、一定数の医療者たちがこれにめちゃくちゃキレてぼくのフォローを解除したりブロックしたりする。そういう人たちはその後も変わらず、ニセ医学的ツイを個別に叩き続けているが、



「ニセ医学を叩く行動がその人にとってのSOSサインになっている」かもしれないと思い始めた。ブロックされたニセ医学の人を別アカウントでスクショして叩き続ける医療者を見ていると、「あれ、この人、疲労困憊なのでは?」と感じることがある



「デマを個別に潰すことで救われる患者がいる!」と何年も連呼しながら結果的に相手の炎上商法に手を貸してしまっている状態は悲壮で、かつてのぼくは、責める気こそ起きずとも「医療者ならもう少しエビデンス考えてやれ」と思っていた。しかしそういう医療者たちこそケアを受けるべきなのかもしれず、



あるいは、かつてのぼくがそこまで考えず、「個別にデマを叩いても無効だ」と状況だけ俯瞰して発言し続けてきたことは、一部の医療者の孤立をどんどん深めてきたのかもしれない、と巡り巡って自らの考えの浅さに気づいたのが今朝のこと。



ただひたすらに悲しい中間報告なので特にオチもないですし、反省して微調整してやりくりしていくことしかぼくにはできません





(2021年6月28日午前9:32の連ツイ)