2022年2月1日火曜日

病理の話(622) 国立フィーバーJH

こないだ知った話がなんかちょっと「戦隊っぽくてカッコ良かった」ので、おぼえがきとしてブログに残しておきます。



ぜんぜん知らなかったんだけど、2020年に、


国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部


ってのができていた! 長いわ! 英語にするとJapan Health Research Promotion Bureau、これを再び直訳すると日本・健康・研究・プロモーションする組織(振興会?)。

略してJH

ホームページのアドレスが、「japanhealth.jp」。カッケー! 本流ってかんじだ。

https://www.japanhealth.jp/about/greeting.html

しかも代表が社長とか会長とか理事長じゃなくて「本部長」ってのがまたいい。特務機関っぽい。あるいは戦隊ものの本部。JH, 発進!




このJHは、すでにある6つの国立施設の情報を統合するためにできたらしい。その6つの施設というのが、有名な……(いくつかは知らなかったけど)……超大物施設なのだ。

ロゴとあわせて説明しよう。


ぼくが昔ちょっとだけいた国がん!

心臓血管のメッカ、国循(こくじゅん)!

脳とこころの総本山(略称知らない)!

くつ王が前勤めてた新宿のあそこ!

Kid先生がたまにアンケートRTしてる成育!

長寿医療研究してる施設あったの!?


というわけで6つの国立機関(National center)があり、これらを

6NC

というらしい。かっこええやんけ……厨二感すらあるが……。



6NCはいずれも国立機関であり、医者の給料はちょっと安めで(昔はもっとゴリゴリにめちゃくちゃ安かったけど最近すこしだけ改善されたと聞くがそれでもまだ安い)、全国から熱意ある医療者や研究者が集まってきて、どちらかというと難病や珍しい病気について積極的に取り組んでいる。


これらは今まで別々に活動していたのだが、JHの元に集結して使える情報を集約し、より複雑化する医療に対して強い力でアプローチしようということだ。


https://www.japanhealth.jp/about/activity_R2.html


上記の「具体的な取り組み」を見ると、なんというか、NERV感があるというか、オールスターが集結していくすがたが純粋にかっこいい。夢がある。現代の医療はこうでなくちゃいけない。


……そしてふと思ったんだけど、ここが「一般人に対する医療情報発信」についても本腰入れてくれたらいいのにな……と思った。国がんはすでに「がん情報サービス」というホームページを持っているけれど、これの強化版、みたいなのできないかな。