2022年12月1日木曜日

会津地方の相づち法

どんどん延長し続ける会議を見ている。Zoomに自分の顔が映っている。今日はうっかり、カメラをオンにした状態で参加してしまった。まあ、発言の機会があるので、顔を出すことになるのはしょうがないのだけれど、自分の発言が終わったあとにカメラオフにしそびれた。そういうこともある。おかげで視線をそらしづらい。ウェブ会議のおかげで、キータッチをしながら参加できるのはよいが、いつ名前が呼ばれるかわからないので結局あまり別の仕事はできない。

参加者はみな猛烈に忙しそうな人ばかりだ。したがっていろいろと麻痺しているのだろう。だいぶ時間が経っているのだけれどみんな最初のエネルギーをまだ保っている。それだけタフな人たちだからこそ、余計に忙しくなる。ぼくはもうへとへとだ。うんざりしている。職場で書かされる、メンタルヘルスチェックの用紙に「へとへとだ。」みたいな項目があるのを思い出す。こういうタイミングであの紙を渡されると躊躇なくチェックするだろうなと感じる。そして産業医に呼び出されてちょっと休みましょうと言われる。以上はあくまで想像である。さておき、忙しい忙しいという人はつまり体力があるのだ。HPが多いからその分働かされている。ぼくは彼らほど忙しくなれないだろうなという予感がある。会議にここまで真剣に出続けられない。能力が足りていないのだろう。

それにしても。会議の設定が2時間という時点で、誰か止めるべきなのではないか。それがさらに延長するのだからなお驚く。2時間で決着が付かない会議というのは、基本的に議題自体がまとまっていない。下準備があって、みんながあとはもう頷くだけでよいような資料が用意されていれば、1時間でなんとか会議は終わるはずだ。

でも、そうしないのは、みんな忙しくて準備がままならないからという理由と、あと、そもそも最初から紛糾することを前提として議題が設定されているから、だろう。

会議に参加する人の中に考え方がベースレベルで異なる人が含まれているとわかっているから、むしろ会議という場で定期的にちゃんと衝突しておこうと考えているのだろう。紛糾してしまった、のではなくて、紛糾するために会議をやっている。ならば2時間かかるのは当然だし、2時間以上かかっても納得できる。


納得できても腹オチするわけではない。




先日聞いたサッポロ黒ラベルのキャンペーンサイトのラジオ、「黒ラヂオ」の燃え殻×竹中直人回(第13回)がめちゃくちゃよかった。

https://c-kurolabel.jp/kuroradio/

話の内容自体もよいのだが、近年稀にみる良さとしては、竹中直人の相づちが百万点なのだ。こうやって人の話を聞くラジオ、まず耳にしたことがない。プロのアナウンサーでもこういう相づちはうたない。あの有名番組も、あの人気DJもここまで上手な聞き方はしていなかった。なんてラジオ向きなトークなのだろう。

なによりすごいなと思ったこと、相づちを打っているあいだは、そこに主張は含まれないはずではないか。こんなに聞き上手な竹中直人は、しかし、25分間で、濃厚なエピソードをいくつも出してくるのである。燃え殻さんという稀有の聞き手・書き手の引きだし方というか竹中さんとの相性がまた絶品なのだろうが、「あんなにふんふん聞いている人のトークをこんなに聞けるなんて!」という、どういうトリックなのかといぶかしむくらいの満足感があるのだ。25分しか放送していないなんて思えない。


25分だぞ。


3時間会議やった内容を何一つ覚えていないというのに。


竹中直人さぁの相づちは、こでらんにぃなあ。